★ソウダガツオの食べ方
ソウダガツオは、ハリ掛りすると右へ左へと走り
回り、よくオマツリを引き起こす。そのため、マダイ、
イナダ狙いでは、どちらかと言えば嫌われ者の外道
だろう。
しかし、マルソーダにしろヒラソーダにしろ、船上で
血抜きをして、バッチリ氷でシメて持ち帰れば、とても
おいしく食べられる。
今回は、塩漬けにしてから焼き、お湯をかけて食べる、
塩ガツオを紹介する。
《塩ガツオ》
《 材料(二人分)》
ソウダガツオ30センチ級1本(ヒラでもマルでも良い)
粗塩。
《作りかた》
1)
ソウダガツオは、釣り上げたならばすぐにエラブタの
中に指を入れ、エラの付け根をかき切る。それから
海水を入れたバケツの中へ放り込んで血抜きをして
しまう。
2) 血抜きをしたソウダガツオは、たっぷりの氷と海水で
シメて持ち帰る。
3)
帰宅したら、腹ワタとエラを取り、よく水洗いする。
4)
取り除いた腹ワタと同量の粗塩を、ソウダガツオの
腹の中に詰める。ソウダガツオが40センチを超える
大型の場合、頭を落としても良い。
5)
大型のバットに新聞紙など水を吸い取らせる紙をしき、
粗塩を詰めたソウダガツオを並べ、冷蔵庫に入れる。
6)
1日経ったら、水を吸った紙を取替え、再び冷蔵庫に
入れる。小型は3日、大型は4〜5日で食べられる。
《食べ方》
1)
食べるときは、粗塩を洗い流し、水気を切って三枚に
おろす。これを、適当な大きさに切り、網かグリルで
塩焼きと同じように焼く。
2)
焼き上がったソウダガツオを器に入れ、熱湯を注ぐ。
3)
湯の中で身をハシでほぐし、しゃぶしゃぶの要領で、
身を湯の中で振り、好みの塩加減に塩出しして食べる。
☆マルソウダとヒラソウダ☆
ソウダガツオにはマルソウダとヒラソウダがいる。
ヒラソウダは新鮮なものは生食でき、本ガツオよりうまい
とする人もいる。が、マルソウダは生食は避けたほうが
無難。マルとヒラの見分け方は、名のとおり、体の断面が
丸に近いものがマルソウダ、平たいものがヒラソウダ。
またウロコが第二背ビレの後ろまであるのがマルソウダ
で、ヒラソウダは手前でなくなる。