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メゴチの食べ方
シロギス釣りでは、必ずといっていいほどよく釣れるメゴチ。
正式にはネズミゴチやノドクサリの総称だが、姿の悪さや体表
のヌメリで嫌う人も多い。しかし、食味は一級品。シロギスと
優劣がつけがたく、特に釣れたての刺身は、身が美しく透きと
おって甘味があり、シロギスより上とも思える。
定番の料理としては天ぷらであろうが、今回は糸造りの刺身
と一夜干し、加えて関東風に甘辛く煮付けてみた。
これを丼風に仕上げてみると、アナゴ丼にも似たオツな一品に
なる。メゴチは身ばなれもよく食べやすいので、骨は取らずに
煮付けてもよい。そのほうがダシも出て、おいしく仕上がる。
《糸造り》
材料(2人分)
20センチ級のメゴチ…………………15〜20尾
ツマ、飾りとして……キュウリ、オオバ
ミョウガなど……適量
ワサビ、塩…………………………………適量
作り方
1)メゴチは背ビレの後ろから包丁を入れ、頭の後ろで刃を立て、
中骨まで切る。
2)左手で頭をつかんで腹側に折り、中骨を包丁の刃先で押さえ
頭を引いて皮をむく。
3)中骨に沿って包丁を入れて、三枚におろす。中骨は一夜干し
にして骨せんべいにする。
4)半身を縦に細かく切り、皿にオオバなどを飾り、その上にこん
もりと盛りつけてできあがり。
《一夜干し》
材料(2人分)
糸造りのときと同じ。
作り方
1)皮を引いたら、尾を残して中骨を取り、10パーセントの塩水
に30分ほど漬ける。
2)塩水をよく切り、一晩干す。雨の日ならば、冷蔵庫の中に一日
置き、水分を飛ばす。
3)遠火の中火であぶるように焼いて皿に盛り、酢でしめたミョウ
ガを添えてできあがり。
《煮付け》
材料(2人分)
20センチ級メゴチ……………………10尾
酒、ミリン………………………カップ2/3
砂糖、しょう油…………………カップ各1
ショウガ…………………………………1片
作り方
1)胸ビレ、腹ビレとともに頭を落とし、腹に浅く包丁を入れ、内臓
を取り水洗いする。
2)酒、ミリンを鍋に入れ火をつけ、メゴチを入れる。火は中火にして、
ショウガを加える。
3)沸騰したら砂糖、しょう油を加え、落としブタをして弱火で15分
ほど煮る。
4)煮汁が半分ほどに減り、汁にトロ味が出てきたら火を止める。
5)身をくずさないように皿に盛り木の芽を添える(またはご飯に乗せて
メゴチ丼にする。)
《コブじめ》
糸造りにした身を酒で軽く洗ったコブでしめれば、1時間ほどで味がな
じみ、即席のコブじめができあがる。